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青花の会 工芸祭 2020

2020.2.14 ~ 2.16

「編む」

編むことは、人が道具を作り出した旧石器時代の頃から、そして相も変わらず脈々と、古今東西に伝わる 技術であり行為である。最初は草花を摘み、そして撚り、重ね合わせたり、組み合わせたりという単純な 作業から始まったのであろう。細いものが組み重なった時に生まれる強さや自由さは、様々な道具として、 あるいは意匠としてカタチを帯びていった。個人的な記憶を辿れば、まだ少女だった頃、前の席に座る 友人の豊かな長い髪を柔らかく束ねた三つ編みのうねりに、いつまでも魅入っていたことを思い出す。道具 である以前に、人はなぜ編むこと、あるいは編むことで生まれるカタチに焦がれるのだろう。それはもしか したら人の原初的な行為を意味するからなのかもしれない。今回は「編む」ということに惹かれ生まれた カタチを綴る作家たちを紹介したいと考えている。

 

Gallery NAO MASAKI 正木なお

出展作家:内田鋼一 Kouichi Uchida / 長谷川清吉 Kiyokichi Hasegawa / 西田信子 Nobuko Nishida

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