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vol.130

Blue x Blue 2020

2020.12.5 sat - 12.25 fri

辻 和美(ガラス)​, 金森正起(琺瑯), 河合悠(キャンドル), 宮下香代(モビール), shino(チョーカー), suzusan(ストール), 薗部悦子(ジュエリー), ヒムカシ(靴下)

2020 年、誰もが忘れられない年になりました。いままで、当たり前に行けた場所に行けず、 会いたい人にも会えない。日常があっという間に非日常に変わり果てました。しかし、 私たち人類は、またここから必ず、何かを学び取り再生していくと私は信じています。 このツリーには、そんな祈りを込めて作りました。

辻和美

 

コロナ禍の中、一旦世界中の時計の針が止まったような感覚になり ました。しかし、時間はそれでも止まらない。そんな中、名古屋駅前 にある商業施設、ミッドランドスクエアからの依頼で、新しく動き出す世界への希望を込めて、金沢のガラス作家・辻和美+factory zoomer が傷になったり、欠けてしまって使えなくなったガラスを溶かし、 新しい価値として再生させる reclaimed blue のプロジェクトによる 大きな青いクリスマス・ツリーを創り出すことになりました。葉っぱ に見立てたガラスでできた大小様々なプレートや器のオーナメント たちがより集まることで5m もの大きなシンボルが生まれる、、、 そして、クリスマスを終えたあと、小さな器たちは人々の新しい生活 の時間の一部となり時を刻んでいく。それはまるで、新しい世界への 祈りであり、メッセージのようでもあります。

そんな特別なクリスマス・アートツリーのインスタレーションに よせて、ギャラリーでもそれぞれの時間を大切にモノづくりをしている アーティストたちの様々なブルーを集めて、新しい時間をお祝い したいと思います。名古屋駅前のツリーを眺める機会とあわせて 足をお運びいただけましたら幸いです。 まだ来られない方々にはオンラインストアでもご参加いただけます。 多くの消せないキズと気付きを与えてくれた 2020 年、来年はどんな 時間を紡ぐのでしょうか。

Gallery NAO MASAKI 正木なお

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辻和美 Kazumi Tsuji/ガラス

カリフォルニア美術大学卒業後、1999 年にガラス工房「factory zoomer」を設立。ガラス器の新しいスタンダードを目指し、 デザイン・制作を行う。一方、美術家として日常生活における歪みや危うさを表現。金沢の町にアートを根付かせる活動 (アナザームーブメント)をキュレーション。現在に至るまで、既成のジャンルにこだわらない独自のスタイルで、国内外で 作品を展示発表。2005 年直営店「factory zoomer/shop」をオープン。2008 年『Daily Life ―辻和美作品集』上梓。2009 年 金沢市文化活動賞。2010 ~ 2016 年、生活工芸プロジェクトディレクターを務める。2012 ~ 16 年金沢広坂に「生活工芸 shoplabo モノトヒト」の総合ディレクターを務める。2016 年「factory zoomer/gallery」をオープン。日本全国をはじめ、 ソウル、台北、ヨーロッパ、北米などで展覧会を開催。

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金森正起 Masaki Kanamori/琺瑯

1975 年名古屋市生まれ。鉄鋼業を営む家庭に育ち、大学卒業後、東北で生活をしながら全国の鍛冶屋や作り手たちを訪ねる 中で鉄の仕事に出会う。2003 年鉄造形家・松岡信夫氏に弟子入り。2007 年に名古屋市で仕事場を持つ。建築金物や生活道具 などを作り始め、全国のギャラリーで展覧会を開催。

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河合悠 Yu Kawai/キャンドル

2002 年より蝋燭制作を始める。灯火をテーマにした舞台装飾、ワークショップなど各地にて開催。個展やライブパフォーマンス など、火をテーマにした活動を多数行なっている。

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薗部悦子 Etsuko Sonobe/ジュエリー

武蔵野美術短期大学工芸デザイン専攻科卒業。以来、企業のプロダクト製品の商品開発にデザイナーとして携わるとともに、 自身のジュエリーブランド「etsuko sonobe」を展開。また、コンテンポラリージュエリーの制作を続け、国内外での個展や グループ展、アートフェアなどで作品を発表。主な展覧会に、フォルツハイム美術館「ORNAMENTA 1」、東京国立近代美術館 工芸館「ジュエリーの今、変貌のオブジェ」など。作品は、National Museum of Sctottland、The Marzee collection などに収蔵 されている。薗部悦子は東京を拠点に、オランダ、ドイツ、ベルギー、イギリス、アメリカ等、国際的な展覧会に数多く参加。 日本のコンテンポラリージュエリー界を代表する作家として、国内外で高い評価を得ている。

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shino/チョーカー

1961 年生まれ。80 年よりガラスに携わり、米国ピルチャック・グラス・スクールで学ぶ。その後、友人等と工房 ARTHOLIC を設立。美麻ワークショップ、GLASSWORK 誌を経て 92 年よりチェコ在住。長らく制作を中断していたが、95 年スロバキア でのシンポジウムをきっかけに再び活動を開始する。現在は主にビーズによるジュエリーを制作。チェコと日本を往来する日々。 主な収蔵先_プラハ国立装飾美術館(チェコ)・北ボヘミア美術館(チェコ)

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ヒムカシ himukashi/靴下

東出結城、麻里子による製作。2010 年、目黒にてアトリエ兼ショップを構え「ヒムカシ」をスタート。製作は素材の企画から 始まり、服飾設計(パターン)の技術を基本に組み立てる。素材の特徴を引き出す目的から生まれる畳んで折っての簡易構造 と誰の目にも楽しく映るデザインは、まるで折り紙の様で洋服のみならず眼鏡、靴、靴下、鞄まで幅広く展開。

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suzusan/ストール

400 年以上に渡り、名古屋の有松に伝わる染色技法、有松鳴海絞りを営み続ける鈴三商店の 5 代目である村瀬弘行によって、 2008 年にドイツで設立されたストールから始まったファッションブランド。『有松鳴海絞り』の伝統と現代的な要素を掛け 合わせたコレクションを発表。2012 年からはパリ、2014 年からはミラノファッションウィークでコレクションを発表し、 現在ではオートクチュールに絞りの生地を提供するほか、国内外のトップメゾンとのコラボレーションなど活躍の幅を広げる。 生地の選定からデザインまで、デザイナー自身が工場や素材探しに出向き、徹底して常に最高級の素材をものを追求し、伝統 工芸の枠を超えたデザインで世界のトップメゾンやヨーロッパを中心とした感度の高いセレクトショップからも注目されている。

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宮下香代 Kayo Miyashita/モビール

紙と針金を用いてモビールを制作。軽やかで美しい紙の造形は、空間の気配を纏い独特な世界観を創り出している。 1964 年、名古屋市生まれ。1985 年、愛知県立芸術大学美術学部デザイン専攻卒業後、高岡クラフトコンペを皮切りに 国際クラフト展など数々の賞を受賞。全国での個展、グループ展などで活躍中。

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