vol.80
22人のアーティストによる企画展
something new,with feel art 10
2015.4.18-5.10
何もない “0” の空間でアーティストの作品と遭遇した人たちが、それぞれのインナースペースの旅を続ける、そんな意気込みで、八事、雲雀ヶ丘の廃屋化したビルの2Fに40坪のギャラリーをはじめて、気付けば今年で10年目になります。飽き性な私が、41年生きていた中で、今までで一番長く続いた出来事でした。
思えば、ギャラリーとはとても刺激的な場所です。
自己の内側と外側の世界を繋ぐアーティストの生き様や作品は、いつもわたしたちの生活[生命活動]に新しいスピリットを気づかせてくれます。
そもそもヒトは生きるために今を過ごし、ものごとを選択し、働き、眠り、食べ、暮らしているわけで、『生きること』へ向かうことは本質であり、本能です。一方でわたしたちは文明を築いて以降、『生きる』ことを大変難しく考えてしまう生き物になりつつあります。
作品はある人にとっては、経過する時間の中で、その人の存在する空間の証であるかも知れない、ある人にとっては感性や哲学のほとばしりそのものかも知れない。しかし、それはあまり問題ではありません。同じ作品でも、その時折の自分の心境や状況で受けとめる感覚も、見えてくるものも全く違うし、まるでリトマス試験紙の様に自分を映しだしてくれる存在でもあります。
人生の旅はとりとめありませんが、日々の中にこそ、その答えがある気がします。新しい年度の新しい時間の始まりは、縁あるアーティストたちの普段の姿、そのひとひらを展示することにしました。どうぞみなさま、エッセンスの詰まった贈り物のような時間をご堪能ください。
この時代を共に創造している全ての人たちに感謝をこめて!
正木なお
参加アーティスト
安藤雅信
井藤昌志
植松永次
内田鋼ー
梶なな子
加藤尚子
金憲鋪
佐藤貢
篠原猛史
秦泉寺由子
田中健太郎
辻徹
富山宜子
中西洋人
西田信子
長谷川竹次郎
長谷川まみ
光島和子
宮下香代
山本恵
望月通陽
横山秀樹