vol.96
Contemporary Jewelry / 薗部悦子 Etsuko Sonobe (1955〜)
stone love -12の月の物語-
2016.11.5-11.20
a story in 12months
まるで一目惚れ。誕生石のトパーズがこんな魅力的な石だったなんて!
薗部悦子さんほど石の持つ魅力をここまで軽やかに表現できるジュエリーアーティストはいないのではないか…と思うほど、今までの重厚な宝石のイメージとはまったくちがう新しい感覚でした。人生の傷みさえも豊かな美しさに表現してくれているかのような原石そのものの雰囲気を漂わせたインペリアルトパーズの指輪はわたしの大切なピースになりました。
今回は、12の月の12の石のジュエリーたちが登場します。
あるものは砂糖菓子やフルーツのように甘くてキュート、あるものは宝石箱をひっくり返したようににぎやかにお喋り。
「ジュエリーは人を元気づけたり幸せな気持ちにすることができる。それがジュエリーの力であり原点。それを大切にしたい。」と薗部さん。美しく楽しいエッセンスのつまった一粒との出会いを楽しみにいらしてください。
正木なお
薗部悦子 Etsuko Sonobe
1955年 東京都生まれ。武蔵野美術短期大学で金属の勉強をした後、企業のジュエリー、プロダクト開発にデザイナーとして携わると同時に、石の扱い方に特徴がある「etsuko sonobe」のジュエリーブランドを展開。作家として制作を続けている。オランダ、オーストリアやイギリスなど海外のギャラリーや美術館でも多数発表、国内外で高い評価をうけている。
“金属を自由に扱い形を作るように、石もデザインに合わせて大きさや形にこだわり、他にはない雰囲気のジュエリーを作り出したいと考えている。多くを主張し過ぎない単純な形は、着ける人によって全く違った印象を作り出すことが出来る。身につけることで精神的な安らぎを得られるという、ジュエリーが本来持つ原点を大切にしている。